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イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、
作家の村上春樹(60)に贈られました。

イスラエルのガザ攻撃では多くの非武装市民を含む
1000人以上が命を落としており、日本国内では市民団体などが
「イスラエルの政策を擁護することになる」として賞の返上を求めていました。

しかし村上春樹は授賞式に欠席して何も言わないのではなく、
あえて出席してメッセージを伝えることを選びました。

式での村上春樹さんのコメントの要旨は
こちらの中国新聞に詳しく書かれております。

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009021601000180_Detail.html



村上春樹さんの講演要旨 

【エルサレム16日共同】
作家の村上春樹さんが15日行った「エルサレム賞」授賞式の
記念講演の要旨は次の通り。

 一、イスラエルの(パレスチナ自治区)ガザ攻撃では多くの非武装市民を含む1000人以上が命を落とした。受賞に来ることで、圧倒的な軍事力を使う政策を支持する印象を与えかねないと思ったが、欠席して何も言わないより話すことを選んだ。

 一、わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。

 一、高い壁とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、撃たれる。

 一、さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたしたちを守るはずのものだが、時に自己増殖してわたしたちを殺し、わたしたちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる。

 一、壁はあまりに高く、強大に見えてわたしたちは希望を失いがちだ。しかし、わたしたち一人一人は、制度にはない、生きた精神を持っている。制度がわたしたちを利用し、増殖するのを許してはならない。制度がわたしたちをつくったのでなく、わたしたちが制度をつくったのだ。




なぜだかよく分かりませんが、このメッセージを読んで
涙が出そうになりました。


自分はねじまき鳥以降、少し村上春樹の小説に違和感を感じ、
アンダーグラウンドなど社会にコミットしようとする春樹さんに対して
困惑を覚えていました。

これまでの人と距離を置いて生きているような主人公と
そこに重なって見える春樹さん本人に
あこがれのようなものを抱いていたので
ちょっとその作風の変化や行動に対して
寂しさを感じていた部分があります。

でも今回の春樹さんの行動を見て
彼はずっと社会に、そして世界にコミットし続けていたんだなと
その不器用なまでの生き方にぐっと来てしまいました。
その勇気と作家としての生き様に敬意を抱かざるをえません。

やっぱり春樹さんは最高にかっこいい。
彼のファンであったことを心から誇りに思います。
コメント
この記事へのコメント
ニュースで見ました。
あの場で毅然と話をされる姿もお話の内容も
すごくすごくかっこいいなと思った!
改めてホレ直しちゃいました☆
2009/02/17(火) 15:05 | URL | せいのすけ #-[ 編集]
せいのすけさん
ほんとかっこよかったね。あまりに感動して、本ブログの方でも記事にしちゃいましたw
2009/02/18(水) 08:38 | URL | catu #-[ 編集]
社会へのコミット
随分タイミングが遅れての投稿ですが、気になっていたので、コメントさせて頂きます。

村上さんの最近の小説は、あまり昔の作品ほどには、強烈な印象がないのですが、エルサレムの『壁と卵』の話には私もとても感動しました。

自分もあんな風になりたいと思える人です。

これからも社会にメッセージを発信し続けて欲しいとおもいます。
2010/04/11(日) 20:51 | URL | nage #-[ 編集]
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