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前々からレビューなどで気になっていた
古屋兎丸の「幻覚ピカソ」を読みました。

幻覚ピカソ 1巻


私の中の古屋兎丸(ふるやうさまる)のイメージは
絵はうまいけど、物語はちょっと微妙というもの。
と言っても古屋兎丸作品では
「自殺サークル」「π(パイ)」「彼女を守る51の方法」
「人間失格」ぐらいしか読んだことありませんが。

「幻覚ピカソ」は『ジャンプスクエア』(集英社)で
2008年10月号より連載中の作品。

主人公、葉村ヒカリ(通称ピカソ)は絵を描くことが大好きな高校生。
クラスメイトの山本千晶とともにいつも通り河原の水を描く
河原部の活動で河原を訪れたところ
ヘリコプターの事故に巻き込まれ、ピカソは奇跡的に助かるが
千晶が亡くなってしまう。

しかしある日その死んだはずの千晶が現れる。
小さい羽根の生えた妖精の姿で。

そしてピカソが自身の腕を見てみると腐敗している!
千晶が言うには人助けをすることでその腐敗を食い止められると言うのだが…。

ピカソは事故の後人の心の闇を見ることが出来る能力が備わり、
その心の闇を絵にしなくては気が済まなくなり、
ピカソは闇が見えた瞬間、2B鉛筆でスケッチブックに描き込む。

そしてピカソは千晶と共にそのスケッチブックの絵の中へダイブすることで
その心の闇の真実に迫ることが出来、心の問題を解決に導く。


これまでの古屋兎丸さんの作品の中では
幻覚ピカソが一番面白いように私には感じます。
相変わらず恐ろしく絵がうまく、ピカソの描く心象風景は
なんとも独特な世界観を持っています。

そしてそのストーリーもなかなか面白いです。
人の心の闇を象徴的な絵で描き、
絵の世界に入り込み、その絵の謎解きをして、
相手の心の内部からトラウマや思い込みを取り除いて
現実世界を変えていく。

人間嫌いのように振る舞い、いやいや人助けをするピカソですが、
その根本は優しいいい奴なので次第に周りに人が集まってくる。

ちょっと変わった設定で精神世界の絵もある意味グロテスクですが、
どこか温かい雰囲気のある作品です。


特に原作者がいるわけではないようなので
古屋兎丸さんは心理学も詳しいのでしょうか。
心理劇でも見ているような作品です。

心理療法には絵画療法(描画療法)ってのがありますが、
ヒカリはその人に代わって絵を書き、それを解釈することで
本人の心の闇に光を与えているのでしょう。

闇を抱え縛られた人の心が
解き放たれる過程を見ることで
自分の気持ちもほぐれていくような気分になります。

「幻覚ピカソ」はちょっと表紙だけでは取っつきづらい感じですが
是非とも読む価値のある作品だと思います。
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